毎日大量にカフェインを摂取していると、カフェインが切れたときに脳の血管が拡張して頭痛が起こることがあります。
この場合、カフェインを再び摂取することで頭痛は治まりますが、カフェインがまた切れるとまた頭痛が起こります。
これが「カフェイン中毒」と呼ばれる症状です。
カフェイン中毒の症状には頭痛のほかに体のだるさ、嘔吐、不安・緊張感などがあります。
カフェイン中毒を引き起こす可能性のある摂取量は、1日200mg以上を2週間以上で、カフェイン中毒になるとカフェインの摂取をやめて24時間以内にカフェイン中毒の症状が起こります。
頭痛は100mgのカフェインを摂取することで1時間以内におさまります。
カフェイン中毒の治療は、1−2週間かけて徐々にカフェインの量を減らしていくという方法が用いられます。
一度に多量(大人で1時間以内に6.5mg/kg摂取した場合の半数、3時間以内に17mg/kgの摂取した場合は100%)のカフェインを摂取すると、急性カフェイン中毒を発症します。
急性カフェイン中毒の症状は緊張感、不安感、パニック発作などの精神症状、王と、胃痛、心拍数の増加などの身体症状などで、重症の場合は緊急病院に搬送する必要があります。
しかし、急性カフェイン中毒は麻薬や覚せい剤のように後遺症をきたすことはなく、カフェインが体から分解・代謝されると症状は治まります。
カフェインには解毒剤や血清などがないため、心身から症状が消えるまで待って経過観察となる場合がほとんどです。